美術評論家 市原研太郎が送る現代アートのブログマガジン

ブロマガ

月刊ブロマガ価格:¥ 500

紹介文:グローバルに拡大した現代アートのアーカイヴ作りと、そのアクチュアルな活動の見取り図を描くことを目的に、Art-in-Actionと名付けた現代アートのブログを立ち上げました。その取材に役立てるべくやむを得ず有料にしましたが、読者の方々の期待に答えられるよう努力を継続していきますので、よろしくお願いします。

ブロマガ記事一覧

購入したコンテンツは、期限なしに閲覧いただけます。

カレンダー

08 | 2023/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
- コメント

[連載] Contemporary Art Scene in the World(13)--ParisとLondon、二都物語―現代アートのパララックス(1)

パリとロンドンは、ニューヨークと並んで、言わずと知れた現代アートの中心ですが、近年は様子がかなり変化してきています。パリは、19~20世紀前半にかけてモダンアートの中心として君臨してきましたが、20世紀後半から勢いに陰りが見えはじめました。新興のニューヨークに取って代わられたのです。それでも、モダンアート華やかなりし頃の記憶のおかげで、今でも芸術の都であり続けています。現代アートに限って言うと、パリの中心部(マレ地区)にあるギャラリーは2,3の成功したギャラリーを除いて変わり映えしませんが、移民の多いBelleville地区に5,6軒の若いギャラリーができ始め、最先端の表現を模索しています。前半のパリ編で、最後に紹介する2軒のギャラリーが、そうです。
一方ロンドンは、1990年代YBAsの台頭とともに現代アートのギャラリーが出現し、その後若手アーティストの活躍に牽引されてギャラリー街が活況を呈し、いまやグローバルなアートシーンの中心に登り詰めました。それにともない、現代アートの有力ギャラリーが世界から進出してきて、ロンドンの中心(メイフェア地区)はニューヨークのチェルシーと並んで世界一のギャラリータウンになっています。そんななか若いギャラリーも頑張っています。彼らは、主にロンドンの東の方面にギャラリーを構えて、パリと同様(しかし、ロンドンでは15軒くらいある)最先端の表現を発信するに至りました。
このようにパリもロンドンも現代アートのマーケットの最前線にありますが、すべてのギャラリーが最先端というわけではありません。本稿では、この分厚いギャラリーシーンから2018年初頭の最先端の活動を、モダンアートやポストモダンアートの歴史を踏まえながら探っていきたいと思います。
Purchase and enjoy MagabloSM!
This content is a MagabloSM (pay-to-view).
Purchase this content to continue to read!
What is MagabloSM?